marsona2003-07-16

石井輝男ねじ式


いやいや忙しかったり湯ったりしたりでバタバタしてました。そのせいでというワケではないのですが、最近は映画館に行くよりレンタルで観ることが多くなっちゃいました。いまいち無条件で映画館に足を向かわせるようないい匂いを放っている作品に出会えてないんですよねぇ。なんかオススメないですか?


そんなワケでこれもちょっとかなり前の映画。

つげ義春の4つの短編をかなり忠実に映像化しているんですが、当然皆が納得するような仕上がりにはなっていません。というかそんなのは到底無理な話だし。

つげ作品に触れるということは多かれ少なかれ自分の内側にある、あまり見たくない領域と向き合わされる部分があると思うんですが、ましてや誰かがそれを映像化したものを観るという事はつげ本人と映像の作り手、さらに自分の内側に広がる風景まで同時に覗いてしまっているような気がして、観ている間は何だか妙にドキドキしていました。


確かに原作を忠実に再現してはいるんだけど、結果的に出来上がった映像は良くも悪くもハズしてる感じ。でも割とドライでキレイめなタッチに仕上がってるというのもあって意外と観やすかったです。思い入れの強い人は怒っちゃうようなとこもあるのかもしれないけど、あまりそのへんは深く考えずにそういったズレとか凝っている部分と抜いてる部分とのコントラストを楽しめたので、非常に気持ち良かったです。最初と最後に現れる暗黒舞踏集団がちょっと唐突な気もしたけど、この作品の場合は必然性とかも考える必要ないような気もするしね。

なによりも浅野忠信がこの作品を楽しみながら演じているのが感じられてそれが作品を程よく軽く、楽観的な味わいにしているような気がしました。でも彼のあのセリフ回しはズリーよ。僕が同じ喋り方してたら「んあ?聞こえねーよ」って言われて終了ですよ。



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なんか妙に抽象的な文章になっちゃいました・・。今回はそういう気分というコトで。

22歳の私」についても書こうと思ったんですが、またちょっと無駄に長くなりそうなので次回に引っ張ってみたりして。


んでは。