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有頂天に反応してくださっている方がいたりして嬉&照。てか僕気付くの遅すぎ。
今日の画像はその筋の人たちを思いっきり意識してみました。超小ネタ。
さくらもおとめも作ってここに貼ろうと思ったけど、ここは1枚しか貼れないので、まあそのうちあっちで。
名盤のほうはid:moukoreさんが素晴らしい締めかたをしてくださいました。いや締めとか言ってまだ半分も終わってないんだけど。まあこのままモーヲタ続きってのもちょっとアレですし。
ミニモニ。のアルバムはまさにあの文章のとおりでとっても良いので聴いてない人は是非。
この頃のと今のを聴き比べてあーだこーだ言っても仕方がないんですけど、初期ミニモニ。の音はホントに面白いと思います。いまのハロプロ系の音にはない独特の柔らかさみたいなものもあるし。
どうも最近のはミニモニ。に限らず音の処理がなんだかキンキン響く感じでちょっと聴いてて疲れちゃうんですよね。
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有頂天 AISSLE(ASIN:B00005FP84)
すいませんお待たせしました。
kanokotoさんから引き継がせて頂くはてなダイアリーが選ぶ名盤百選。
心の一枚を絞りきれず部屋中に散乱したCDやカセットテープを前に途方に暮れていたときに、ふと目に留まったアナログ盤。
あ、これがあった。
かつて有頂天という恐ろしく出鱈目かつカッコイイバンドがあったのをご存じでしょうか。
『AISSLE』(読みは『アイスル』)がリリースされたのは87年。かつて彼らがその代表格として祭り上げられたインディーズという言葉が、もはやひとつの産業や音楽の1ジャンルを表す言葉となってしまいつつあった時期でした。
ハイテンションかつヘビーな音で明るい終末を奏でた『PEACE』(ASIN:B00005FQ9L )に続いて発表されたこのアルバムは、前作とは打って変わって収録曲すべてがラブソングという、当時の有頂天を知る者にとっては驚かされつつも思わずニヤリとさせられるものでした。
40分たらずという比較的短い収録時間の中で、数十曲の候補曲の中から選ばれたという16曲はそれぞれが収まるべき場所に注意深く配置され、カラフルに、そして時にグロテスクにアイやコイを歌い上げています。
・カーテン (A FIRST HALF)
・MEANING OF LOVE
・FINE
・本当は彼が一番利巧なのかもしれない
・僕らはみんな意味がない
・スリーパー
・みつけ鳥 〜グリム童話より〜
・ダンス
・俗界探検隊
・KARADA
・インサート
・十進法パレエド
・隠れん坊
・ナチュラル・カタストロフィー
・カーテン (A LATTER HALF)
・シュート・アップ
サウンドはひたすらニューウェーブかつテクノポップ。
この作品でケラの持つポップさと毒がバンドのサウンドと高い次元で結晶しており、有頂天の音としてはここであるひとつの完成形を見せています。
当時ライブでは一貫してパンキッシュなアプローチを前面に押し出していた彼らですが、アルバムの音源ではそういった部分はわりと控えめに処理されており、一聴すると全体的に多少おとなしめな印象を持つのですが、やがて聴き込むにつれ、時おり顔を出す暴力的なサウンドとのコントラストや、アルバム全体に漂う不思議な高揚感みたいなものがうまく引き立てられる仕上がりになっていることに気付くでしょう。
思い起こしてみると当時のテクノ / ニューウェーブ界隈には、こういったスタジオワークの煮詰まり方とライブでのキレ具合の差が激しいバンドが結構あったような気がしますね。
シンセサイザーなどはモロにP-MODEL的な音が使われていたりして(当時キーボードとして在籍していた三浦俊一は元P-MODELのメンバーでもあり、ケラは音色を決める際に「あの曲のあの部分の音で」という指定の仕方をしていたらしい)、自分が影響を受けたものに対するちょっと屈折した愛情表現も垣間見えます。
一方その音に乗せられた歌詞はというと、聴くものの感情移入や、ありきたりの分析を拒むかのようなコトバたちが暴れ回っています。しかし、その一見無意味に思える言葉の羅列がふとレンズのピントが合うように意味を孕む瞬間があって、そこからある種の感情のようなものが見えかくれする錯覚が妙に気持ちいい。
このアルバムで彼らは、当時十代半ばの僕が日頃、英語訛りの日本語でラブソングを歌い上げるということに対して抱いていた漠然とした嫌悪感に、ナンセンスとノーセンスの間で響く『聴いていて恥ずかしくないラブソング群』という形で、明快かつ難解な答えを提示してくれました。
ヒトが今迄使ったコトバ
全部集めて 花火打ち上げる
「待つ」や「耐える」のシンプルまでが
夜空の彼方 パンとはじけた
アイだのコイだのユメだの達を
カタチもろとも壊せるならば
僕があのコに唄ったウタを
全部まとめて君にあげる
『シュート・アップ』より
特にアルバムのラストを飾るこの曲には、『AISSLE』でケラが伝えようとしていたメッセージが、彼らしい非常に不親切な形で込められてるように思えます。
その後ポップさと実験性がより多重人格的に高められつつもバンドは解散、ケラはザ・シンセサイザーズやロング・ヴァケーションと並行してケラリーノ・サンドロヴィッチとして劇団健康での活動を続け、現在に至ります。
いま思い返してみると、当時からケラの中ではバンドと劇団の活動というのは、単に手法が違うだけで実は等価なものだったのかもしれませんね。
デ・キリコ風のジャケットや、見開き部分に横たわる美しくもエロティックなイカの写真など凝ったアートワークも秀逸なこのアルバム、現在は入手困難なようですが、再発するなら80年代ブーム? の今しかないですよ。ね。
自分でも直前までまさかこれを選ぶとは思ってなかったのですが、書いてしまったのだから仕方がない、ということで何卒。
いろいろ聴き直してるうちにまた懐古モードになってしまいました・・。
次回はid:earlさんにリレーするよ!よろしこ!
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BTTB?からいらした方、はじめまして。
ここを覗いてくれたことのある方、呆れるほどにお久しぶりです。生きてました!
実は↓の映画から強引に安倍なつみのネタに持っていこうと目論んでいたんですがあえなく玉砕、しかも同時期にサイトのほうのリニューアルなんぞもやっていたのでこっちは見て見ぬフリを決め込んでました・・。
ちなみにそのとき書こうと思ったモノの成れの果てはこれです。
そうこうしているうちに2ヶ月。
で、ようやく落ち着いたのでここも別館としてぼちぼち復活させようと思います。
今まではなんとなく思い付いた映画とかCDなんかについてもそもそと書いていたんですが、
それは本サイトのほうでやることにしてこっちはもうちょっとお気楽にやろうかと。
id:kanokotoさんはやっぱりムーンライダーズかな?とは思ってましたが、なるほどそういうヒネリ方で来ましたか。ナイス。
で、光栄にもバトンを渡されました「はてなダイアリーが選ぶ名盤百選」のほうは数日中に書き上げますのでしばしお待ちを。
でもまだ全然1枚に絞り込めていないという事実。
そんなワケで出かけてる間にあちらがアップされていたのでちょっと慌てて場つなぎageでした。
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石井輝男「ねじ式』
いやいや忙しかったり湯ったりしたりでバタバタしてました。そのせいでというワケではないのですが、最近は映画館に行くよりレンタルで観ることが多くなっちゃいました。いまいち無条件で映画館に足を向かわせるようないい匂いを放っている作品に出会えてないんですよねぇ。なんかオススメないですか?
そんなワケでこれもちょっとかなり前の映画。
つげ義春の4つの短編をかなり忠実に映像化しているんですが、当然皆が納得するような仕上がりにはなっていません。というかそんなのは到底無理な話だし。
つげ作品に触れるということは多かれ少なかれ自分の内側にある、あまり見たくない領域と向き合わされる部分があると思うんですが、ましてや誰かがそれを映像化したものを観るという事はつげ本人と映像の作り手、さらに自分の内側に広がる風景まで同時に覗いてしまっているような気がして、観ている間は何だか妙にドキドキしていました。
確かに原作を忠実に再現してはいるんだけど、結果的に出来上がった映像は良くも悪くもハズしてる感じ。でも割とドライでキレイめなタッチに仕上がってるというのもあって意外と観やすかったです。思い入れの強い人は怒っちゃうようなとこもあるのかもしれないけど、あまりそのへんは深く考えずにそういったズレとか凝っている部分と抜いてる部分とのコントラストを楽しめたので、非常に気持ち良かったです。最初と最後に現れる暗黒舞踏集団がちょっと唐突な気もしたけど、この作品の場合は必然性とかも考える必要ないような気もするしね。
なによりも浅野忠信がこの作品を楽しみながら演じているのが感じられてそれが作品を程よく軽く、楽観的な味わいにしているような気がしました。でも彼のあのセリフ回しはズリーよ。僕が同じ喋り方してたら「んあ?聞こえねーよ」って言われて終了ですよ。
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なんか妙に抽象的な文章になっちゃいました・・。今回はそういう気分というコトで。
「22歳の私」についても書こうと思ったんですが、またちょっと無駄に長くなりそうなので次回に引っ張ってみたりして。
んでは。
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前々回の記述ミスをこっそり修正しつつ「シャボン玉」。
なんだか評判悪そう(でもない?)ですが、ここまでつんのめったテンポの曲は今までなかったと思うので単純に新鮮だし、6期お披露目の曲としてもきちんと機能してると思います。やさぐれ役(スカジャン)と雄叫び役(ロボトミー)のあの二人を筆頭に終始見た事のない光景が連続する中、途中今さら感たっぷりのミニドラマを無理矢理ねじ込んでくるあたりのイカれたバランス感覚もひっくるめて、いい感じで狂った曲になっているんじゃないでしょうか。
最近はもうモーニング娘。の楽曲に意外性とか驚きを期待してはいけないのかと思いかけていましたが、余計なお世話でしたね。この途方もないデタラメさと違和感をある程度コンスタントに放ち続ける事ができれば大丈夫、まだいける。増員についてももはや後付けの必然性でいいんじゃないかとすら思わされました。もはやこの曲は6期がいないと成り立たないということで。ちょっと褒めすぎですかね。
極端に左右に振られているちょっと捻れた電子音とスクラッチは諭一氏の確信なのか、それとも手癖なのか。まあどっちにしろ好きなんですけど。「BE ALL RIGHT!」にしろ、このへんの仕事が共通して印象的だったりします。ドラムの処理がやや普通なのはちょっと残念ですが、まあ、今回みたいな曲調にはあまり凝ったパターンは合わないかも知れませんね。
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で、シャッフルのチェケラッチョな2曲ですが。
あのー・・、もともと苦手なんですよ・・YO!とか言っちゃう感じが前面に出てるだけで・・。
これはもう楽曲の善し悪しとかアレンジ云々ではなくて、単に個人的な好みの問題なので、どうぞ流してください。なんかこう、コワモテラップがダメなんです。そうじゃないのは普通に聴けるんですが。
と、事前の情報だけで思わず構えてしまったのと、一番最初に聴いた11WATERが期待以上の仕上がりだったのもあって、SALT5と7AIRにはいまひとつ興味が湧かずに、歌詞もロクにチェックしてなかったんです。日曜の昼までは。
5のほうは、考えてた以上に歌詞がフザケてたので、急遽アリになりました。ここまでフェイクな要素が勝っているならばこれはこれで面白いかなと。そんなこと曲名を見た時点で気付けよとお思いでしょうが。
7は・・うーん、ほかの2つと比べてしまうとどうしても中途半端な感じがするんですけど、どうなんでしょうね。
でもやっぱりこういう種類の楽曲はコメントしにくいな・・。
などど書きつつもシャッフルというお祭りに乗り切れないというのはちょっとかなり実に悔しい気がするのでもう少しちゃんと聴いてみます。