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Ray Wonder 「A New Kind Of Love」
ええ、これも古いっす。
いわゆるスウェディッシュ・ポップってやつですか。たしかタンバリン・スタジオ一派ではなかったと思うんですけど、あのへん(地理的な意味で)の音楽が流行ったときになにやら一緒くたにされて取り上げられていたように記憶しています。全然北欧の爽やかオシャレな感じはなく、むしろちょっと泥臭い雰囲気すらあり。でもかなりツボを抑えたポップさがあって、いまだによく聴いてます。代表格のカーディガンズもそうだったんですけど、ところどころやや壊れた感じの音に仕上がってるのがたまらないです。
今も一応活動は続けてるみたいなんですけど、新しいアルバムはいつ出ることやら・・。
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ヤン・シュヴァンクマイエル 「ヤン・シュヴァンクマイエル短編集」
同じチェコの作家でもこっちはブラザーズ・クエイよりちょっとアクが2割増。でも好き。短編集がいくつか出ている中で、これに収められている「Flora」という作品が素晴らしい。みるみる腐敗してゆく野菜の体。24秒というとんでもない短さの作品ですが、その密度と凄みにすっかりやられてしまいました。
「オテサーネク」まだ見てないや・・。
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ブラザーズ・クエイ 「ストリート・オブ・クロコダイル」
その昔深夜番組(トゥナイトとか11PMとかたしかそのへん)で、週1回くらいけっこうおもしろい映画や音楽を紹介する日があって、エロ要素が少ないその曜日だけは、横に親がいても堂々と見ることができたような。
そんなある日の短編映画特集で取り上げられてた偶然見てしまったばっかりに、それから間もなく札幌の、今はもう無い小さな映画館で一人でこの作品を観ることになるのでした。
薄暗い空間の中で動き回る人形たち、きしんだ音をたてて動く奇妙な機械や虫のように這い回るネジなど、もうその筋の人にはたまらない要素盛りだくさんなんですが、それらが悪趣味に終わってないところがこの人たちのすごいところかも知れません。
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THE BETA BAND 『The 3 E.P.s」
新しめのCDが続いたあとはその反動で微妙に古いものに戻ったりして。これもけっこう前だなあ、なんてぼんやり思いながらよく見たら97年だって。あらまあ。
それまでこのバンドに関してはレコ屋で「BECKが好きなあなたに超オススメ!」みたいに紹介されてて、ちょっと違うだろこれはって思った記憶しかなかったので、どうしてこれを買おうと思ったのか全然覚えてないんですが、おそらくいい匂いを放っていたんでしょう。ジャケットとか今見てもちょっとアレな感じだし。
そういや「ハイ・フィデリティー」の中でジョン・キューザック演じるレコ屋店長が何故か「今日はコレを3枚売る」って言って店内に流すシーンがあったっけ。すんごく地味だったけどあの映画も好きです。
って全然音に触れてないな・・まいっか。
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■ (リアクションをして頂けるなんて思ってもみなかったので、とっても喜んでおります。)
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Carnation 「LOVE SCULPTURE」
3年前のCDだけれど、今日は気分的にこれで。もうこのバンドは大好きで、どのアルバムも甲乙付けがたいところではあるんですが、あえてベストを決めるとしたらこれかなと。
「幻想列車」と「LEMON CREME」は何度聴いたか分からない。
呆れるほどに切ない歌詞も美しすぎるメロディも音響寄りなアレンジも山本ムーグなジャケも何もかもが素晴らしい。このバンドの音を聴く時は男に生まれて良かったなと思えたり。
3ピースになってからについてはまたいつか。
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BSの特番で「YOU」のYMOがゲスト出演した回を放送してた。あまりに80年代全開すぎてちょっと赤面。