marsona2003-06-24

11WATERの「BE ALL RIGHT!」、聴きました。昨日のAM音源ですけど。

既に出回ってた30秒バージョンでもこの曲が一番耳に残ってたんですが、適度にチープで壊れてていいじゃないですか。まあベタなんだけれどそれもまた良し。なにしろ「純LOVER」での仕事が素晴らしすぎたのでどうしても高橋諭一アレンジというだけで贔屓目になってしまうんですが、それを差し引いてもこれはアリかな。こういうスカのインチキさを強調した曲にはどうも弱いです。一瞬娘。本体に歌ってほしいなぁなどと思っちゃったくらいの好印象だったんですが、今の娘。にはこういう曲は必要じゃないのかもね。このインチキ加減はシャッフルだからこそ成り立つものなのかも。でもこのアレンジは普通にカッコイイと思います。あとの2曲はどうなんでしょうね。
Daichi氏のアレンジはハマれるときとそうでないときの落差が激しい気がするので・・スクランブルとか年末年始とか連打は好きなんですけどっていうかせっかくなんだから全部違うアレンジャーに振ればいいのに。どう見ても偏りすぎ&仕事させすぎ!

とりあえず今は「22歳の私」c/w曲での諭一アレンジに期待しつつ生きて行くことにします。


marsona2003-06-16

Kristian Levring「THE KING IS ALIVE」


パッケージには「砂漠版CUBE」といういかにもなコピーが書いてあったのですが、当然内容は全然違いました。砂漠を横断中のバスが、コンパスが故障していたために誤った方角に800キロ走った挙げ句、ゴーストタウンでガス欠、立ち往生するというところからストーリーは始まります。と、ここまではいいのですが、途中から乗客の一人である脚本家の提案で、全員で「リア王」を演じるという展開にはちょっとついていけなかったです・・。あの極限状態にシェークスピアを持ってくるところが面白かったりするのかなとも思うんですが、シェークスピア自体にあまりリアリティを感じることが普段ないからなぁ・・。結局最後までいまいち入り込めずに観終わってしまいました。映像自体はなかなか凝ってたし、色彩も単純に美しかっただけにちょっと残念。


ちなみにこの作品は映画製作において自ら厳しい制限をもうける、"DOGME 95"の「純潔の誓い」というものに基づいて製作された映像のひとつらしいです。こういう試みは嫌いじゃないので、そのうち他の作品もチェコってみようかしら。



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確かに「スクランブル」は良いですねぇ・・。この方(6/14)が的確に解説しているとおり、とくにAメロが素晴らしい。ここ最近のハロプロ周辺の曲では珍しく、初めて聞いた瞬間にちょっと引っかかるものがありました。この「ちょっと」というのが僕の中ではけっこう重要だったりします。もともとサビが耳に残る曲より、それ以外の部分が印象的な曲の方に反応してしまうので。

そして先日うっかりTVでオンエアされているのを見てしまって完全にやられました。あの部分の振りはもはや神業。もう正解としか言いようがありませんね。顔の前に掲げられた左右の手のひらがトライアングルを繰り出す瞬間、絶対あそこから何か出てますよ。何か目には見えない素敵なものが。

まあそんな相乗効果もあって、あの歌い出しの部分が脳内をループしています。アレンジも含めたトータルな雰囲気という点から言うと自分の中ではいまだに「やる気! IT'S EASY」がシングル曲としてはNo.1だったりもするんですが、これはちょっと先が楽しみかなと。気付くの遅すぎですか。そうですか。


marsona2003-06-06

「なぜこれを今?」とか訊かないで下さいね。


テヘ!間あけすぎた!

趣味と言うか片手間というかまあそんな感じでアイコンなどを作ったりしてたんですが、最近御無沙汰だったのでこっそり作業を再開しようかなとなど考えております。Mac OS X用のは馴れているので比較的すんなり作れるんですが、Windows用のは仕様がいまいち分かってないってのもあって、相変わらず後回しにしてたり。まあ基本的に役に立たない種類の負け組アイコンしか作ってないのでアレなんですけどね。そのうちあっちのほうに上げますんで、興味のある方は覗いてみて下さい。掘っ建て小屋みたいなサイトですが、知らない方もがんばって検索してもらえれば見つかるかも知れません・・。


んで、発作的に娘。周辺のも作りたくなり、アイコン化したら映えそうなものがないかと改めて調べてたら、期待したほど魅力的なロゴが少なくてちょっとがっかりしました。ツアーロゴもデザイン的にあまり美しいものがないし、アルバムもはっきりそれっぽいものが用意されているのは2ndと4th、ベストくらいでしょうか。


シングルだと「ザ☆ピ〜ス!」とか「ミスムン」は気合いの入ったロゴがジャケットの目立つ位置に配置されていて面白いなと思ったんですが、それ以降はほとんど見なくなっちゃいましたね。あの集合体の強面なイメージを演出している感じがして好きだったんですが。「モーニング娘。」の書体は今でも統一されているみたいなのになぁ。


かの岡女。が番組としての完成度という点から見ても素晴らしかったのは、そのへんのディティールの作り込みがかなり丁寧に詰められているという点も少なからず作用しているような気がします。実際はどこまで片岡飛鳥氏の手がおよんでいるのかというのは分かりませんが、めちゃイケという番組自体にもともとそういう印象があるので、彼の演出に因るところが大きいのでしょう。違ったらごめん。



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はい、箍が外れました。初の娘。関係のキーワード使いまくりです・・。
あ、それと江戸っ娘。の和風ロゴは意外とグゥ。


marsona2003-05-28

チャン・イーモウ 「活きる」


前回からもう1週間以上経っちゃってましたか。忙しくて気づきませんでした嘘ですすいません。


「あの子を探して」や「初恋の来た道」ですっかり有名になったチャン・イーモウ監督の94年の作品です。

「初恋の来た道」はチャン・ツィイー萌えもあいまって大好きな映画のひとつなんですが、何も考えずにああいうイメージで観たところ意表を突かれちゃいました。この作品は家族をとおして毛沢東時代の中国の社会を描いてるというのもあって、全体に流れているトーンはわりと、と言うかとってもヘビー。なんかこの家族にはやたらと不運な出来事ばかり降り掛かるし。小さな幸せのあとには必ず大きな不幸がやってくる感じにある意味ハラハラしながら観てました。悲劇はいつも人の想像を超えたところからやってくるのですね・・。


それでもそんな悲劇の隙間にある小さな幸せが際立って見えるのは、主役を演じてる役者のすばらしく力の抜けきった演技のせいでしょうかね。この人の見せる表情がいちいちズルいです。「この人はたっぷり地獄を見てきたからこういう顔ができるんだろうなあ」なんてことを思わせちゃう演技ができてるというところがちょっと凄い。と思って調べたらこのグォ・ヨウって人、「さらばわが愛」でカンヌ受賞してるのね。「さらばわが愛」観たんだけどな・・もうちょっと役者の顔と名前を一致できるように勉強します・・。


娯楽的ではないし、おそらく何度も繰り返して観るような映画ではないのかも知れないけど、やっぱりこういう淡々とした作品は好きだなぁ。こんなまとめ方で何とか。


marsona2003-05-18

場つなぎ。


ワーイと思って実際並べてみたらそれほどでもなかった例。

ちなみに左はMogwaiの「Come On Die Young」、もう一方はMarilyn Mansonの「The Golden Age Of The Grotesque」です・・。


これだけじゃあまりにアレなんで、「THINK TANK」ネタをまだ引っ張るぞう。一応Macではリップできたしラジカセでも聞けたので油断してたら、CDウォークマンでシャッフル再生できないでやんの。これって常識? だとしたらやっぱりもはやこの円盤はCDではありませんな。


marsona2003-05-12

イワモトケンチ 「ライフ」


ちょっとサボってしまいました。

この人のマンガを見たのは高校生の時、学校帰りに寄ったコンビニで週刊誌に連載中だった作品を偶然を見たのが最初だったと思う。

かの「サイボーグ花ちゃん」も収められているこの本を国立の古本屋で手にしたときには、もうイワモトケンチは漫画家ではなくなっていて、数少ない他の単行本もすでに絶版になっていました。

映画監督に転身してから「菊池」そして「行楽猿」という作品を撮っているんですが、これも公開終了と同時に監督本人が封印したらしく、結局「行楽猿」しか観る事はできませんでした。いや、これがリアルタイムで観れただけでもラッキーだったのか。

94年にフジテレビの深夜枠で放送された「Config sys」という1回限りのTV番組も手掛けていて、これはオムニバス形式で短い映像を集めたものだったんですが、豪華な出演者とデタラメな内容が、妙な緊張感のある映像とあいまってなかなかのっぴきならない雰囲気を醸し出していました。


近々「菊池」が開封されるという噂もあったりするので、マンガも含めて見たことのない方は是非。



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あそこまで丁寧に作られた番組になるとは。画面から愛情が溢れてましたね。それも含めて涙。


marsona2003-05-06

デビッド・リンチ 「ERASERHEAD」


ちょっと弱気にこれからは隔日更新くらいで行こうかと思ったりして・・。そのかわりもう少し丁寧に書いていきますので。
数あるリンチの作品の中でいまだに脳内ランキングNo.1はこれだったりします。もうこういうどうしようもない感じの映画大好き・・。これもちょっとダメな感じの主人公が、なにやら厄介なことに巻き込まれているっていうのを分かっていながら、自分ではどうすることも出来ずにただただぼんやり眺めることしか出来ないっていうやるせなさがたまりません。コーエン兄弟の「バートン・フィンク」なんかもちょっとそんな感じかも。無駄にあがいてどんどんこじれるっていうパターンは「未来世紀ブラジル」かしら。最後まで全然救いがないとこなんかは笑ってごまかすしか無いですね。今でもたまに観るんですけど、うっかりダウン気味のときに観ちゃうと本当にヘコんじゃうので注意。



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SSA、行かなかったんですよ。でも、あの時あの場にいた人たちのサイトを巡回していると、それぞれに表現方法は違えど、愛情が感じられてなんだかちょっと泣けちゃいました。知り合いの言葉を借りれば「どこへ出しても恥ずかしくないヲタ」ですよ、みなさん。カッコイイです。

もちろん皆分かってることだと思いますが、あの集合体にとって、変化し続けることは必要なことなのでしょう。そしてそれが正しいことかどうかというのは、また別の問題なんだと思います。


でも、その変化のたびに誰かがあんなに泣かなくちゃいけないなんてちょっと馬鹿げてる。